ありがとうございます!と・・・

朝一番でゼミ生から携帯電話へメールが飛び込んで来た。「!」付きだ。何か良いことがあったに違いないことは最初に理解出来た。

続く本文には・・・

「福岡県警の最終試験の合格発表がありまして、無事に合格することが出来ました。ありがとうございました!」と、ここでも「!」が付いていた。少しマークの使用箇所が間違っているようにも感じるのだが、何はともあれ、である。

さらに・・・

「本当にありがとうございます。森部先生との面接練習のおかげで、心に余裕がある状態で受けることが出来ました!」

とあった。

俗に「就職難の時代」と言われる。不況が続く中、かつての名門企業もうかうかしていられない中で、採用枠の減少や採用基準の引き上げは普通のことだ。民間企業のこうした状況は、優秀層の公務員への矛先変更をも引き起こす。産業界にとっては人材の空洞化になる深刻な社会問題である。国家の牽引など夢のまた夢だ。馬鹿な政治家と連中を支援するアホな地域住民や癒着企業らの一掃は事実上不可能に近いが、せめて10年先の近未来に具体的な絵を描ける若い世代30ー40代の同時台頭に期待したいのは私だけだろうか?少なくとも、衆議院議員の年齢制限を49歳にして50歳以上は参議院議員になるか、閣僚になるしかないようにして強制的な世代交代を「システム化」すべきと感じる。

まあ、そんな個人的な見解は読み流していただくとして・・・公務員志望者が増えれば「実力」が備わっていないことには「合格」など覚束ない。正直なところ、彼の今年のチャレンジは無謀にすら思えた。そこで、面接指導・受験指導を始めた際に最初に確認したのが「公務員一本に絞るのは構わないが、今年ダメだったらどうするんだ?来年も受けるのか、それとも落ちてから民間企業を探すのか?」という事だった。

それだけに、上記のゼミ生の合格報告は殊の外嬉しかった。真面目で、照れ屋で、上がり症の彼は、見た目の骨っぽさ(筋肉質で色黒、黙っているとガチで体育会系のナイスガイだ)とは裏腹に、私の前ではいつも必要以上に弩・緊張状態だった。

「お前落ちたら(どうなるか)分かってるんだろうな!」

「お前の話には具体性が全然ないんだよ!抽象的過ぎて魅力がない」

「お前は俺の質問に答えていないよ。俺が聞きたいのはそういう事じゃない!」

と「!」はこのように使うべきだろう。

とはどうでも良い事だが、それにしても我ながら随分と酷い物言いである。

彼は、先刻いち早く希望企業の内定通知を受けたNシックス君と同様に、私の面接指導で最も脂汗を流した口だが、鏡に囲まれたガマガエルならぬ森部に睨まれた黒蜥蜴だったと言える。

しかし、その黒蜥蜴も「合格!」の一言が魔力の封印を解き、逞しい日焼けした好青年へと変貌を遂げた。彼のスピーチは来たる21日のオープンキャンパスにて公開させていただく。九州共立大学で、経済学部で、スポーツビジネスコースで、森部ゼミで「学ぶ」と言うことがどういうことなのか?筋書きの無いドラマで味わっていただこう。

尤も、再度彼の上がり症が復活して黒蜥蜴に逆戻りする可能性も大いにあり得る。そういった意味では私が一番不安なのだが、ゼミ生と付き合うということは「悪くても出番を作り、尻拭いは全て自分が行う!」ことだと信じる。この環境からもと多くの学生を輩出して行きたいと思う。

ちなみに電話で「おめでとう♪」と伝えた際に「ありがとうございます。これで研究室で血まみれにならずに済みましたp(^^)q」と答えていたが、そういうジョークが言える位なら大丈夫だろう。今後の躍進に期待する!

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