お盆のタイミングで・・・

大刀洗平和記念館へ行ってきました。

元々8月13日に行くこと自体は決めていたものの、
変な言い方ですが、
行くことに対してあることがきっかけでモチベーションが上がりました。

それは百田尚樹さんの『永遠の0』を読んだからです。
この作品は百田さんの小説家としてのデビュー作(とはとても思えませんが)です。

太平洋戦争期に零戦飛行隊員として生きた宮部久蔵の人物像を探るために彼の孫が当時の軍隊体験者にインタビューしてリサーチしていくことを通じて展開される史実をヒントにしたファンタジーであり、

・ヒロイズム的要素も
・ラブストーリー的要素も含んでいながら

しかし重くて苦しくて難しい
・哲学や
・イデオロギー問題
も混在する大作です。

涙は止まらず、
現代社会への疑問は高まるばかりの中で、
大刀洗平和平和記念館へ行ってきました。

この地には第二次大戦中、戦略的に非常に重要な大刀洗飛行場があったので、当然米軍からの激しい爆撃を受けることになったわけです。

その様を示す遺品や文書、生存者の協力を得て制作されたインタビュー映像などを見ることができました。

戦争の爪痕は国内だけに止まらず、国外にも残されています。そして60年以上が経過してなお癒えることはなく、そこから何一つプラスのメッセージを感じ取ることはできません。

一部の特権階級の人間の欲と見栄と意地が引き起こす最も愚かな行為が戦争です。この過ちを二度と繰り返さないためにも、歴史について深く学び、理解し、感じるべきだと思います。

知覧を飛び立つ特攻兵の手紙=遺書についての話を聞いたことがある方も少なくないと思いますが、その内容さえ検閲を受けるという異常事態下において行間に書き込めない兵士達の真意をどれだけ掴み取ることができるものでしょうか?

私の母校の恩師は84歳になられますが、14日に会うことができて一つ質問させていただきました。

「先生は戦争へ行かれたのですか?」と。

「おれは行っとらん。行けなかったとよ。当時はもう鉄が無くてねえ。飛行機ができなくなっとったとたい。行けなかったから教員になってお前たちとも会うことができたったい。遺書は3回書いたばってんね」

私はその答えを聞いて愕然としました。
・行かなかったのではなく
・行けなかった
とおっしゃったからです。

「飛行機があれば行っていた」
とはっきりとおっしゃいました。

ちなみに先生の御歳は当時16歳。
同期の方で知覧から沖縄へ飛び立った方は全員お亡くなりになったとのこと。まさに「必死」の体現です。

私は今後この言葉を使えなくなりそうです。
現代のぬるま湯のごとき生活に浸りきった我々には使う資格も理解もありません。

必ず死ぬ。
・病気でもないのにこの状況を受け入れることが可能だと思いますか?
・燃料は片道分
・帰還は認められない
ことが最初から決まっているのに
「特攻を志願するものは前へ」とさも希望制を取っていたのです。

皆さんにも『永遠の0』を読んでいただきたい。
そして大刀洗や知覧に足を運んで資料を見て欲しいと思います。

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3 thoughts on “お盆のタイミングで・・・

  1. 出身大学がキリスト教系だったので、仕方なく?宗教学という必修の授業がありました。
    聖書も買わず、讃美歌集も買わず、教室の最後部で寝てばかりいた自分ですが、授業を
    担当しておられた先生(無論牧師先生です)が、あるときこんなことを仰いました。
    「戦争責任は、わたしも、あなたたちにもあるんです。好むと好まざるとに関わらず、
    この国に生を受けた者として、時代を超えて責任はあるんです。
    …そして、我々は戦争という事実を知ってしまい、知っている。大学で高等教育を学んで
    いるとは、つまり『知識を持っている者としての責任』を常に負っているということを、
    日々の学びの中で感じ、忘れないでほしい」
    賛否両論ある発言かもしれませんが、少なくとも当時の私にとっては、かなり心に響いた
    言葉でした。知ったものとしての責任。分野外だから…ではなく、大学という高等教育
    機関で学んでいる者としての責任。今一度、自分も、若い学生の方々も、深く考えなくては
    いけない気がしています。

  2. Fさんへ
    『知識を持っている者としての責任』を常に負っている・・・、他の色々な事でも言えることですよね。そう思うとあまりにも現代人の無関心さに不安や焦燥感を感じてしまいます。そんな中でできることはまず自分がどうあるべきなのかを考えることでしょうね。最近事あるごとに考え込んでしまっています。

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